テロメアとは

テロメアとは

テロメアの長さは加齢に伴って短くなる

私たちが持つ染色体の両末端にはテロメアと呼ばれる領域があり、内部の重要な遺伝情報を守る役割を果たしています。
このテロメアは細胞分裂を繰り返すごとに短くなることが知られています。また、加齢に伴って徐々に短くなることから、テロメアの長さ(テロメア長)は細胞や個人の老化状態を反映していると考えられています。

テロメアは細胞分裂の回数を規定する

テロメアがヘイフリック限界と呼ばれる長さまで短くなると、細胞分裂ができなくなります。
それぞれの組織・臓器には幹細胞が備わっており、この幹細胞が日々分裂することで新たな細胞が生み出されることで組織や臓器はその働きを維持しています。
幹細胞のテロメアが、加齢や病気、ストレスで短くなると、分裂によって生み出される体細胞のテロメアも短くなり、組織・臓器自体が老化していきます。
テロメアが限界まで短くなると、遺伝的にプログラミングされた細胞の自死機能(アポトーシス)が作動し、組織や臓器、そして全身の老化を引き起こします。このようにテロメア長と老化や健康寿命は密接に関連しています。

テロメアの長さについて

疾患やストレスがテロメア長を短縮させる

疾患やストレスとテロメア長の関係

近年、糖尿病や高血圧症、脂質異常症、高尿酸血症、肥満症などの様々な病気や精神的ストレス・精神疾患を抱えている人、過度の飲酒や喫煙、運動不足など不適切な生活習慣を続けている人は、テロメア長が同世代と比較して短いことが明らかになってきました。つまり、病気やストレス、好ましくない生活習慣が加齢による影響以上にテロメアを短くしてしまう恐れがあります。

  • 糖尿病
  • 高血圧症
  • 脂質異常症
  • 高尿酸血症
  • 肥満症
  • 過度の飲酒
  • 喫煙
  • 精神的ストレス
  • 運動不足
  • その他

運動や生活習慣の改善でテロメアが再延長する

私たちの身体には、テロメアを伸長させるテロメラーゼという酵素が備わっています。
造血幹細胞や上皮細胞など常に分裂を繰り返す必要がある一部の細胞では、テロメアの長さを維持するためにテロメラーゼ活性が高い状態になっていますが、一般的な体細胞ではテロメラーゼ活性が失われています。造血幹細胞より作られる白血球のテロメア長は、加齢に伴い短くなります。
また病気やストレスに曝されると、造血幹細胞でのテロメラーゼ活性が低下することで、より一層にテロメア短縮が加速します。
一方、運動・生活習慣を改善することで、一度短くなった白血球のテロメア長が伸長したという研究報告もあります。これらの改善によって造血幹細胞のテロメラーゼが活性化し、その後の加齢に伴うテロメア短縮を緩やかにすることができる可能性を示しています。
そのため、テロメア長測定検査を定期的に受けて頂きテロメア長の変化を見ていくことで、運動・生活習慣を適切に維持・改善できているかの指標とすることができます。
本検査は、将来の病気を予防し健康寿命を長く保つことに役立つ検査です。

加齢、疾患、ストレス
不適切な生活習慣…

運動・生活習慣の改善

私たちの身体には、テロメアを伸長させるテロメラーゼという酵素が備わっています。
造血幹細胞や上皮細胞など常に分裂を繰り返す必要がある一部の細胞では、テロメアの長さを維持するためにテロメラーゼ活性が高い状態になっていますが、一般的な体細胞ではテロメラーゼ活性が失われています。造血幹細胞より作られる白血球のテロメア長は、加齢に伴い短くなります。
また病気やストレスに曝されると、造血幹細胞でのテロメラーゼ活性が低下することで、より一層にテロメア短縮が加速します。
一方、運動・生活習慣を改善することで、一度短くなった白血球のテロメア長が伸長したという研究報告もあります。これらの改善によって造血幹細胞のテロメラーゼが活性化し、その後の加齢に伴うテロメア短縮を緩やかにすることができる可能性を示しています。
そのため、テロメア長測定検査を定期的に受けて頂きテロメア長の変化を見ていくことで、運動・生活習慣を適切に維持・改善できているかの指標とすることができます。
本検査は、将来の病気を予防し健康寿命を長く保つことに役立つ検査です。

加齢、疾患、ストレス
不適切な生活習慣…

運動・生活習慣の改善